光照寺(甲斐市)概要: 朝輝山光照寺は山梨県甲斐市岩森に境内を構えてる曹洞宗の寺院です。光照寺の創建は不詳ですが永正7年(1510)、武田信虎が団子新居から岩森村坊沢に移し庇護したことで寺運が隆盛し多くの堂宇や宿坊があったと伝えられています。
天正10年(1582)、織田信長の甲斐侵攻で武田勝頼が守る新府城が落城、光照寺も兵火により大きな被害を受けますが薬師堂だけが奇跡的に無事だったそうです。その後、現在地に移され、寛文5年(1665)に当時の住職天開春暁により再興されます。
現在の光照寺薬師堂はその当時のもので、木造平屋建て、宝形造(一重)、桁行3間、梁間3間、銅板葺。彫刻や組物、平面構成など室町時代後期の特徴を残す御堂建築の遺構として貴重で、同時に制作され堂内に設置されている厨子と共に昭和46年(1971)に国指定重要文化財に指定されています。
薬師堂の背後には神社の本殿のような本堂が配され薬師堂は拝殿のような礼堂として利用されるようになりました。甲斐百八霊場第67番札所。山号:朝輝山。宗派:曹洞宗。本尊:薬師如来。
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