姥塚(笛吹市)概要: 姥塚(古墳)は山梨県笛吹市御坂町井之上に位置する南照院の境内にあり、古墳時代後期に築造された基底周囲157m、高さ10m、山梨県最大級の円墳で、同時代のものとしては東日本最大級の古墳です。当時の周辺豪族の墳墓と推定され、内部の横穴式石室は長さ15.74m、奥壁幅3.3m、高さ3.6m、古くから知られた存在だった為、副葬品は既に盗難又は紛失しています。姥塚の名称の由来としては、百合姫と呼ばれる山婆が大男とどちらが早く塚築くかを競い合い一晩のうちに造ったとか、聖徳太子(厩戸皇子)の愛馬がこの地で倒れ、その塚を築いたことから御馬塚(おんばづか)が訛って姥塚になったなどの伝説が残っています。現在は信仰施設として利用されており石室の最奥部には厨子が設置され藤原時代に彫刻された聖観音像が安置されています。姥塚(古墳)は貴重な事から昭和40年(1965)に山梨県指定史跡に指定されています。
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